製造不良未然防止のための商品企画と管理・改善実践講座

デザインレビュー実践コース

・講師:ラーチマネージメントリサーチ代表・長野高専客員教授 村岡 正一氏
・開催日:平成22年8月31日、9月8日
・場所:長野高専地域共同テクノセンター
・参加者:49名

 

講義・実習内容

 近年、新製品の開発競争が一段と激化し、顧客の要求する品質や特性も多様化・高度化してきています。そのような中、企画・開発・生産の一貫した新製品開発が一層大切になっています。本講座では、期間短縮、品質向上、コスト低減への近道として、設計品質の客観的な評価を“組織的におこなうこと(=デザインレビュー)”の考え方や実施方法について講義しました。一日目は、信頼性確保や顧客満足のしくみ、品質機能展開の手順など、新製品開発の要点について解説しました。二日目は、信頼性設計の要点とコスト管理として、FMEA(Failure Mode and Effect Analysis:故障モード影響解析)・FTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)などについて触れた後、デザインレビューの必要性や直接・間接的効果、推進上の問題点を整理し、さらに業務に反映できるよう、実施手順や実施上の留意点など、成功のためのポイントについて詳しく講義しました。定員20名を大幅に超える49名の参加となり、大盛況のうちに終了しました。

講座風景

参加者の声

・デザインレビューの中で本来何をすべきか明確になった。
・形だけにならない希望のもてる手法を学ぶことができ、大変良かった。
・実例を交えた講座で理解しやすかった。
・デザインレビューにFMEA・FTAを組み込むことは目からうろこの思いだった。
・社内にて生かせる手法であった。実務上の悩みと直結していた。
・デザインレビューだけでなく、FMEA・FTAなども教えていただき、予想外の成果でした。

 

講師の声

 デザインレビューは、新商品開発を円滑に進め成功させるための必要なシステムですが、特に基本を勉強しなくても実施が可能です。その為に、誤ったやりかたで運営し、成果が出るどころか高コスト・納期遅延等を招いている例が多く見受けられます。
 デザインレビューを本来の姿にするためには、デザインレビューそのものを正しく運営することが大切なことは当然ですが、デザインレビューを中心とした開発システム全体の正しい運営が重要となってきます。前者を狭義のデザインビューシステムとするならば、後者は広義のデザインレビューシステムと言えます。今回セミナーでは、広義のデザインレビューを理解頂くために、QFDとFMEA・FTAの講義も併せて実施しました。受講いただいたことで、広義のデザインレビューシステムの大切さと進め方がよく理解頂けたと思います。受講結果を基に是非実践に結び付けて頂きたく思います。

修了証の授与

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