地域PR活動
地域PR活動
協力団体・協力企業 | 実施日 | 参加生徒 |
・駒ヶ根市役所 ・長野県警察 (駒ヶ根警察署) ・株式会社中央アルプス観光 |
10/18、12/1、12/8、12/18、1/4、 1/10、1/15、1/22、1/29、2/10 |
情報技術科3年 4名 延べ人数40名 |
活動目標・実施内容
高校生の取り組みとしては非常に珍しいヒーロー物(ビデオ編集・ショー活動)を5年前よりスタートし、名前を駒ヶ根から取り“コマレンジャー”として文化祭で非常に 高い人気を得ていた。今まで学校内のみで活動していたが、課題研究のCM製作より地域貢献・活性化として活動する事になった。
交通安全CMコンテストの作品では、このコマレンジャーを登場させ、子供でも親しみやすい作品を作った。この作品が話題となり、この後、数多くの参加要請が舞い込むき っかけとなった。また、駒ヶ根市役所・ケーブルTVとの企業連携の環境番組制作のヒーローとして、生徒が仮面戦士を製作して撮影・編集を実施したが、このキャラクター も、様々なイベント活動にコマレンジャーと共に出動する事となった。
実施結果
1:長野県主催「高校生交通安全CMコンテスト」コマレンジャー参加
課題研究「マルチメディア実習」は年間計画として環境問題の番組制作に取り組む中で、映像編集技術の第一段階として、7月から8月の間に交通安全CMコンテストの制作を した。(12作品を出品)
作品の審査会において、生徒3人はCM作品で登場させた本校のヒーロー“コマレンジャー”に変身して参加した。このような形態は今までの審査会では前例が無くかなり驚か れたが、逆に会場ではとても盛り上がった。協賛しているSBCの番組にも、大きく取り上げられた。変身した生徒は、とても楽しんで参加していた。
2:駒ヶ根市長表敬訪問 コマレンジャー・マモルンジャー参加
マルチメディア班が駒ヶ根市役所と連携して取り組みを進めている事から、市役所内の各部署で“コマレンジャー・マモルンジャー”を市の交通安全PR活動として活用した いとの要請があり、駒ヶ根市長と“交通安全CMコンテスト”準グランプリ受賞の報告と表敬訪問を実施した。会見は市役所の会議室で行なわれ、市役所・マスコミ関係者も大 勢集まり、約30分間、市長・教育長・警察の方との会談を行った。
その後、ヒーロー達は市役所の窓口を廻り役所の方々と挨拶をした後、正面ロータリーで、新たに製作したコマバズーカの発射撮影会をおこなった。これが新聞に大きく取 り上げられ、コマレンジャーの活動の場が広がっていった。
3:コマレンジャー ショー
駒ヶ根警察署・市役所より、保育園・小学校の交通安全PR活動を依頼された。課題研究の時間の中で、生徒は保育園・小学校に出かけてPR活動を行った。
ストーリーは、「ジコル惑星からやってきた“ジコルンダー”が、交通安全を守らない子供達をジコル惑星に連れて行くために地球に降り立った。それを阻止するコマレンジ ャーは壮絶な戦いの末、ジコルンダーを倒し、駒ヶ根市の平和が守られた。」という物語である。
あらかじめストーリーの声をパソコンに取り込み、これを加工・編集して効果音を合成し、最後に音楽を組み合わせCDに作り上げる。ショーでは、これを流してその音に合 わせてヒーローや悪役が振り付けをする。CD制作には、マルチメディア班の生徒がかなりの時間を費やした。また、事前練習を繰り返し、本番のショーでは、子供達に伝わる ように一生懸命演技した。
寸劇では園児・小学生の反応は予想以上に盛り上がり、音楽が聞こえないほど白熱した。ショー終了後、園児との握手会・記念撮影会を行い、子供達との触れ合いもとても 大切にした。(すべてで約30分)
報道関係者も多数取材に来ており、TV・新聞のメディアで記事として取り上げられた。中でも、NHKのTV・ラジオ放送では、長野県のみならず全国版でも報道され、地域貢 献・活性化活動を、多くの人々に知っていただく事となった。
保育園・小学校のショーは、合計5回実施して、ヒーロー・悪役の生徒達はとても頑張った。
4:地域企業協力(中央アルプス観光株式会社) 地元ヒーロー大集合
今までのコマレンジャー(マルチメディア班)の活動により、地元企業(中央アルプス観光株式会社)より是非、地域活性化のために参加してほしいとの新たな依頼があり 、コマレンジャーもこのイベントに参加した。
綿密な打ち合わせの後、ステージ上で交通安全のコマレンジャー・ショー、カッセイカマン・ショーを実施した。続いて一般客と握手会と撮影会。最後にヒーローがそろって 写真撮影会を実施。カッセイカマンは下条村の地域を挙げて活動している全国的にも有名な部隊であり、交流も深めることができた。
5:地域協力 駒ヶ根警察署 110番の日 犯罪予防イベント
駒ヶ根警察署からの依頼が多くなり、今度は長野県一斉でおこなわれる警察の防犯PRイベントを計画・実施してほしいとの依頼が来た。
今まで使用してきた制作CDは、交通安全がメインであったので、このイベントのために新たに作り直す必要が出てきた。早速、“振り込めサギ”を対象としたストーリーを 作り、効果音CDを新たに制作した。このストーリーの中では、警察官とコマレンジャーが共に出演し、合同で演技するようにして、よりインパクトがあるようにした。また、 戦いの無い物語に仕上げ、恒例のレンジャー戦闘スタイルと違った内容でチャレンジする事となった。
ストーリー:「振り込み星人“フリコムンダー”より、コマレッドに一本の電話がかかってきた。コマイエローが極秘任務中にオトリ星人にやられて重傷を負っているとの 事。今すぐにスペシャル薬を注文しなければ助からないと言われる。あわてたレッドはブルーの制止を振り切って銀行のATMへ向かう。そこへ警察にとらえられたフリコムン ダー。危うく振り込みそうになったレッドにみんなで振り込めサギの注意点を指摘する。」
生徒は、駒ヶ根警察署に集合し、その一室で変身。警察官とのリハーサルを経て、レンジャー達はパトカーに同乗して会場(ベルシャイン駒ヶ根店)へ移動し、警察官と一 緒に店内に入った。
事前の宣伝はなかったが当日会場にいた方々の多くが見て下さった。ショー終了後、握手会・写真撮影会・防犯ビラ配りを警察官と共におこない、パトカーで会場を後にし た。(すべてで約1時間)
生徒は、警察署の中での変身、パトカーへの乗車、警察官の方との寸劇、という滅多に無い経験を得ることができ感動していた。警察官の方々からも、とても感謝された。
6:駒ヶ根警察署より、感謝状贈呈
交通安全PR・振り込めサギPRでの取り組みを評価され、駒ヶ根警察署長より、コマレンジャーに感謝状が贈られることとなった。
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1:高校生交通安全CMコンテスト | 2:駒ヶ根市長表敬訪 |
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3:コマレンジャー ショー | 4:地域企業協力 |
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5:地域協力 駒ヶ根警察署 | 6:駒ヶ根警察署より、感謝状贈呈 |
成果と課題
地域連携を通して生徒が様々な経験をし、技能・技術を向上させると共に、人と接する難しさや大切さも併せて学習した。また、保育園・小学校・市役所・警察署・企業な ど、多くの分野と協力し合い、新聞・TV等のメディアに注目され、地域周辺のみならず全国的にも報道されるなど、地域をより活性化する事ができたのではないかと思われる 。
これからの学校は、少子化・財政難による統廃合などで、従来どおりのスタンスでは地域社会から取り残されてしまう可能性が出てきた。新しい時代に対しては、“どのよ うに学校の特色を出していくのか、また、地域貢献していくのか。”等の課題に対して積極的に取り組まなければいけないと、この事業を通して強く感じた。
来年度も、地域貢献・地域連携・地域活性化に積極的に取り組んでいきたいと思う。
関連リンク
公共ソリューショングループ
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