公害と環境についての企業実習 2

公害と環境についての企業実習 その2


生徒へのアンケート結果

実行結果 

 工業化学科の実習では、普段体験出来ない高度で高価な機器を使用して分析出来ることは大きな魅力でとても興味・関心が強かった。また直接分析に携わり、機器に触れる ことは、大学工学部を目指す生徒たちにとって、自信に繋がるものと確信します。また分析したことが、その後化学関係を希望する生徒たちにとって宝となり、糧となってい くものと考えます。将来の就職活動に対しても見聞を深める意味で貴重な経験になるものと考えます。
 生徒自身の興味・関心、理解、実践力の度合い(講義・実習終了時点)
(生徒へのアンケート結果)
実習のアンケート結果
実習のアンケート結果2
実習のアンケート結果3
実習のアンケート結果4
実習のアンケート結果5
 

(生徒のコメント等)
・水の中に含まれる重金属の濃度の測定のやり方などがよくわかりました。
・長工にはない器具を使ったので、よい経験になった。ここで学んだ知識を生かしていきたい。
・長工とは違った実験の仕方(マイクロピペット・デジタルビューレット・分注器、バイアル瓶等の扱い方)を知ることが出来ました。
・前処理の方法について知ることができました。また重金属の分析(ICP-MS)について懇切丁寧な説明をして頂き理解することができました。また課題研究では重金属が木炭に吸着している事実がはっきりしました。課題研究に協力していただきありがとうございました。
・長野県環境保全研究所では様々な部門があることが分かりました。特に大気汚染、水質汚濁の分析、病原体(ウィルス・細菌)、食品、植物(水草等)の研究、産業廃棄物処理 状況、有害物質が原因と疑われる環境中の生物の大量死の原因等環境、衛生両面にわたって幅広く分析していること。私達の生活環境を保全するために職員の皆様は沢山の作 業をしていることも分かりました。
・自分も人々の幸せを思って仕事していきたい。
・普段実験室では使っていない高性能な実験装置をオリエンテーションで見学させていただきとてもいい経験になった。
・普段取り扱うことが出来ない機器を扱わせてもらい、とても良い経験になりました。集中して取り組めた。
・ICP-MS分析のプラズマが凄かった。初めて見る様々な精密機器や多種類の薬品があって驚いた。
・珍しい機器や高価な器具等に触れられて貴重な体験が出来ました。滅多に扱う事が出来ないガラス器具、分析機器に触れることが出来、色々な技術が習得できたと思う。忙しい中、課題研究である木炭吸着実験データを取ることが出来て良かった。結果、有機廃液・重金属廃液が吸着されていることが分かりました。
・資料などから環境問題の進行について勉強になりました。
・貴重な経験ができました。お忙しい中、私達のために準備等時間を割いていただき本当にありがとうございました。
・3回の就業体験を終えて多くの事を学ぶことが出来、将来の進学(大学工学部化学関連)にも役立つ内容で本当に良かった。滅多に触れる事が出来ない高度で高価な機器に触れ様々な物質を精密に定量・定性することが出来て驚く事が多かった。分析の基本操作は工業化学の実習で行っていたので主体的に行うことが出来、また導入の部分では入りや すかったと思います。大変有意義な3日間でした。
・揮発性有機塩素化合物(VOC)の分析(GC)、重金属の分析(ICP-MS)、CODの測定について体験する事が出来、環境保全研究所でどのような事をしているのか一端を垣間見るこ とが出来た。
・各河川水(諏訪市の宮川・鴨池川)のCODの分析について水質汚濁防止法の基準値と比較して考察することが出来た。
・機器分析の原理・原則については資料を基に説明して頂き、また取り扱い方についても生徒一人一人にSampleを提供してご指導頂き大変ためになり自信になりました。 


考察

・課題研究では模擬有機廃液、模擬重金属廃液を使用して木炭の吸着実験について吸着前と吸着後の結果を比較し考察することができました。課題研究の結果は、以下のグラ フからも分かるように吸着前と吸着後では明らかに重金属イオン、有機物が多孔質(ミクロ孔、メソ孔)に閉じこめられることが分かりました。今後の課題としては、今回はモ ーターを回してポンプでくみ上げて循環させたが、来年は自然ろ過で吸着されないか模索したい。 


測定結果
測定結果2


今後の活動

今年度は授業の課題研究日(午後)を利用して課題研究と兼ねて就業体験を実施しました。時期としては、10月下旬から11月初旬までの計3回実施しました。進学者が多く希望し た結果、進学先の面接試験、自己ピーアール、数年後の就職に対する職種について見聞を深めることが出来、大変為になったと考えています。今後は長期・短期休業期間中に実施出来れば理想だと思いました。

関連リンク

このページに関するお問い合わせ

公共ソリューショングループ

電話番号:026-224-0504

FAX番号:026-224-6233