企業実習による実践的なハードウェア、ソフトウェア技術の習得
企業実習による実践的なハードウェア、ソフトウェア技術の習得
連携企業 | 期間 | 参加生徒 |
日置電機株式会社 | 4/24、5/27、9/19、1/15 | 情報技術科2名 延べ人数8名 |
生徒は2年次から3年次にかけてハードウェア技術、ソフトウェア技術の基礎を学習している。それをふまえ、より高度な課題に挑戦し、企業技術者に支援いただきながら実践 的なハードウェア技術、ソフトウェア技術を身につけさせたい。
実習内容
企業技術者からコンピュータを使用したシステムの設計・製作に関わる開発課題をいただき、技術者の支援を得ながら生徒が主体的な学習を行う。最初にいただいたテーマは「コンピュータを使用したICレコーダの製作」であり、次のような日程で活動を進めた。
設計・製作課題の説明(4/24)
設計書(電子回路図・ソフトウェア仕様)の検討(5/27)
試作品(ブレッドボードに電子回路を作成)の検討(9/19)
完成品(基板に回路を実装)の検討(1/15)
技術者が簡単な課題として用意したものが、高校生にとっては予想以上に難しく、途中で各種の行事があったこともあり1つのテーマしか実践できなかったが、1年間を通し て充実した活動ができた。
生徒が試作したICレコーダー
企業実習の様子
実施成果
生徒のアンケート結果
5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
働くことの理解が深まった | 1 | 1 | |||
企業の魅力を知る機会になった | 1 | 1 | |||
社会との力の差を感じた | 2 | ||||
実践的な活動ができた | 2 | ||||
自分の技術を高めることができた | 1 | 1 |
(数値評価)
5:あてはまる 4:だいたい当てはまる 3:どちらともいえない 2:あまり当てはまらない 1:当てはまらない
生徒の感想
企業から課題をもらったとき、最初は「無理かも」と思った。学校の学習よりもずっと広い知識が必要だった。少し考えては調べることの繰り返しだった。
この活動を通して学校では教わらないノウハウを知ることができた。実際に製品を作っている人は違うということを深く感じた。
アナログ部分は一つの問題の解決に1日かかってしまうこともあり、とても苦労した。
いままで自分はソフトだけできればいいと思っていたけれど今回の体験を通してハード面も重要だと思った。
・生徒にとって非常に有意義な学習ができた。生徒が主体的に設計・製作を行い、その結果に対して企業技術者から指導・助言をもらった。この繰り返しにより、生徒が技術 を深化することが出来た。企業の方の技術水準が高いため、活動内容もかなり充実したものとなった。
・学習の大半は学校で行った。これにより、企業の方の負担を抑えながら、高い学習効果をあげることができた。
・2人の生徒がこの活動に参加している。生徒のアンケートを見ると2人の評価が大きく異なる。これは、1人の生徒がほぼ全てを進め、他の1人は積極的には活動に参加しなか ったことによる。生徒間にかなりの実力差があったためにこのような結果になったが、課題解決型の学習はこのような問題点を内包しており、今後何らかの検討が必要だと考 えている。
・活動の多くの部分を学校で行うという今回の実施方法は、技術者に大きな負担をかけることなく、高い学習効果が期待できた。基本的な実施方法の変更は必要ないと考えて いる。
・次年度以降も活動を継続するため、1年生を企業に連れて行き活動を見学させている。この活動を下級生にうまく継承していきたい。
関連リンク
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